紺色沿線

ダイヤ関連を中心に、相鉄について広く浅く。

《相鉄》好調・海老名発着の快速電車

2019年11月30日に行われたダイヤ改正で、運行時間帯が大きく拡大された海老名発着の快速。

 普段瀬谷駅を利用する者としては、実質的に急行を格下げする形で設定されたため、あまり良い印象は持っていませんが、それでも乗車率だけで言えばかなり優秀な列車であることは間違いありません。

 今回は、そんな「海老名発着の快速」に目を向けていきます。

少し長めの記事ですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

 

 

◆快速の停車駅 

海老名発着の快速の停車駅は、海老名・かしわ台・さがみ野相模大塚・大和・瀬谷・三ツ境・希望ヶ丘・二俣川・鶴ヶ峰・西谷・星川・横浜。

西谷以西は各駅に停車し、西谷〜横浜間で通過運転を行います。

 

◆他列車との接続

上りは二俣川いずみ野線からの各停横浜行に接続、西谷で海老名発の特急新宿行の到着を待ちます。

下りは西谷で新宿からの特急海老名行の待ち合わせ、二俣川湘南台行の各停に接続します。

 

急行なら二俣川〜横浜ノンストップ、西谷で直通特急を待たなくて良い、ということを考えれば、快速は劣る部分が多いですが、この接続の多さが快速の高い乗車率に繋がっています。

 

◆快速乗車レポート

先日、横浜16:08発・快速海老名行で、車内の動きを見てきました。

学生の帰宅時間帯に重なったのか、中学生・高校生の姿が目立ちます。

大和あたりまではかなり乗車率も高く、写真を撮るには少々厳しい環境だったので、できるだけ詳しく伝わるように文字に起こしていきます。

横浜を出ると、最初の停車駅は星川。2面4線の設備を擁する駅ですが、各停との接続はありません。駅周辺には、保土ケ谷区の行政施設が多数存在します。各停との接続もないため乗降は少なかったです。

次は西谷。この駅で直通線からの特急海老名行を待ちます。が、今回は特急が先に到着しており、この快速の到着を待つ形になっていました。快速は特急の後の発車で2分ほど停車します。ここで一旦特急に乗り換え、二俣川まで先回りします。

特急に乗り換えた人は自分含めてそこそこおり、席は埋まらないものの、快速到着前に比べればましになりました。一方の快速は、立ち客多数です。

特急で鶴ヶ峰を通過し、二俣川へ。

通過してしまいましたが、この鶴ヶ峰も快速の停車駅です。利用は1日5万人以上。この駅から横浜の利便性を上げられるのも快速の良さですね。

特急からは二俣川でほとんどが降り、再び特急は空気輸送状態で発車。西谷で共に快速から特急へ乗り換えた客のほとんども二俣川で降車していました。

西谷で置いてきた快速に再び乗車するため、待ちます。

16:24、二俣川に快速が到着。

特急と同じか、それ以上かくらいの客が降りていきました。湘南台行に乗り換えていく客も目立ちます。それでも立ち客は多いです。

5号車に乗り、二俣川を出発。

次に止まったのは希望ヶ丘。階段が横浜寄り先端・1号車付近にあるため、5号車では大した乗降は見られませんでした。

続いて三ツ境・瀬谷の順に停車。この2駅は合わせて1日10万人の利用があり、単独駅としては利用者数上位に入ります。さらに5号車が階段に近いこともあって、ほとんどがここで降りていきました。

数席空いた状態になったので、大和で階段に近い7号車に移動。こちらでは席も埋まり、乗り換えを急ぐ客はドア前にいました。

大和に向かう客の多くは西谷で特急に乗り換えるでしょうし、ここに乗っている人は横浜から乗り通しているわけではなさそうです。希望ヶ丘〜瀬谷から小田急線を利用する客だと思われます。

大和に到着。多くの降車があり、各車両5人ずつくらい乗車して16:34の発車。空席もありました。

相模大塚さがみ野と少々の降車、少々の乗車を繰り返し、かしわ台の到着が16:40頃。横浜を発車したのが16:08ですから、ここまで約32分。「かかりすぎじゃない?」という印象を受けました。

そしてかしわ台を発車し、終点海老名。16:45の到着でした。

 

大和までは乗車率はずっと高めで保たれていました。車内の動きも多かったような気がします。

途中特急に乗り換えてしまったのでなんとも言えませんが、「急行に比べて遅い」という印象もやはり否めません。

 

◆集客力の高さ

ここまで見てきた通り、快速は接続が多いため多くの駅の利用者に利用機会があります。

「横浜から西谷以西の自宅最寄り駅へ帰る客」「横浜から大和・海老名に急ぐ客」「新宿・渋谷から特急通過駅に行きたい客」「横浜からいずみ野線を利用する客」などなど、ほぼどんなパターンでも利用することができます。

この集客力の高さ、利用機会の多さが、快速の高い乗車率を支えているようです。

 

◆快速の問題点

快速に乗りながらいくつか気になった点をまとめます。

横浜〜二俣川を先着できない

横浜を出た快速海老名行ですが、西谷で直通線からの特急を待ち、特急が先に発車します。つまり、横浜から二俣川への最速は「西谷で特急乗換」になるわけです。

「西谷で特急に乗り換えて二俣川で降りていった客」はかなりいました。快速の弱点だと思います。

相模大塚さがみ野・かしわ台までの所要時間

横浜から一番遠いエリアですが、海老名と違い特急は止まらないため、快速に乗ると快速乗り通しが先着になります。

快速は急行に比べて3駅余分に止まる上、西谷で特急を待つため、これらの駅からは横浜まで30分以上かかってしまいます。少し時間かけ過ぎでは?と感じました。

直通特急がガラガラ

下りだと大きな影響は受けませんが、上りだと少し気になります。

西谷で直通の特急を待つわけですが、誰も乗っていない上にほとんど乗り換えてこないのです。こんなのを待つために所要時間が数分伸びているというのはちょっともったいないように思います。

 

◆最後に

今回は快速に実際に乗ってまとめてみました。

やはり個人的には急行のほうが良いです。笑

集客効率が良いというメリットの一方で、遅いという印象は拭いきれませんでした。

 

今回が移行後初の記事になりました。今まではダイヤばかり扱い、今回もダイヤ関連を扱いましたが、今後はダイヤに限らず相鉄中心に幅広く書いていこうかななどと考えています。

これからもよろしくおねがいします。

 

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最後まで読んでくださりありがとうございました。